長期金利、一時0・975%まで上昇…11年ぶり高水準

AI要約

20日の東京債券市場で、新発10年物国債の流通利回りが約11年ぶりの高水準に上昇。

日本銀行が金融緩和策の修正を進め、国債買い入れ減額や利上げの観測が金利上昇圧力となっている。

 20日の東京債券市場で、長期金利の代表的な指標となっている新発10年物国債の流通利回りが一時、前週末終値比0・025%高い0・975%まで上昇(債券価格は下落)した。2013年5月以来、約11年ぶりの高い水準となった。

 日本銀行は昨年以降、大規模な金融緩和策の修正に動いている。13日には国債の買い入れオペ(公開市場操作)で、償還までの期間が5年超10年以下の買い入れ額を前回より減額した。市場では、今後も日銀が買い入れ額の減額や利上げを行うとの観測が強まっており、金利の上昇圧力となっている。