年収2,000万円の55歳エリートサラリーマンだが…「家賃5万円」の都内オンボロアパートで暮らす理由に絶句【FPが解説】

AI要約

高所得者のなかには住居にお金をかけない人も存在し、その理由についてYさんの事例を通じて解説されている。

年収2,000万円超えの割合が1%以下であることやAさんの質素な生活スタイル、アニメ好きな趣味などを紹介しながら、住まいへの価値観について考察している。

Aさんのように経済的には余裕があるが、質素な生活を選ぶ人もいることを示しており、収入水準と住まいの選択との関係性を考えさせられる。

年収2,000万円の55歳エリートサラリーマンだが…「家賃5万円」の都内オンボロアパートで暮らす理由に絶句【FPが解説】

タワーマンションや庭付きの戸建て……。収入が高い人ほど、住居にもお金をかけているというイメージは強いでしょう。しかし高所得者のなかには、住居にお金をかけていないという人も。一体どんな理由でしょうか? 本記事では、Yさんの事例とともに、住まいへの価値観について、社会保険労務士法人エニシアFP代表の三藤桂子氏が解説します。

年収2,000万円の人の割合はたった1%

程度国税庁の「2022(令和4)年分民間給与実態統計調査」の給与階級別給与所得者数・構成割合によると、年収2,000万円超えから2,500万円以下の人は全体の0.3%です。1,500万円超えから2,000万円以下の人は0.8%となっています。年収2,000万円前後の人は全体の1.1%となっています。

次に年収400万円前後の割合をみると、300万円超から400万円以下の人は16.5%、400万円超から500万円の人は15.3%となっています。1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は458万円であることから、Aさんの年収は平均的な金額であることがわかります。

ひょんなことから同じアパートに住む男性の年収がわかり、「もっと綺麗な家に住めるだろうに、どうしてこんなオンボロアパートに住んでいるのだろう?」と疑問に思っていたところ、偶然、隣のYさんと知り合うことに……。

大人しい性格のAさんは、中小企業に勤める45歳の男性。両親を早くに亡くし、老後も一人で過ごすことを考え、早くから資産形成をしています。万一のときに頼れるのはお金だけという考えを持っています。Aさんが住んでいるのは家賃5万円、自分と同い年の築古アパート。お風呂とトイレは一緒で、洗濯機は外、インターホンもついていないので、来訪者は扉をノックする必要があるなど、なにかと不便もありますが、通勤に不便でない範囲で住居費をなるべく抑えられる物件を探した結果、このアパートに辿り着きました。

日常生活は質素に過ごし、余暇はパソコンで好きなアニメをみたり、ひとり近所の居酒屋を訪れたりする程度。ご縁があったら結婚もしたいと考えていますが、思うようにはいきません。アニメが好きなAさんは、ネットで知り合った共通のアニメが好きな人とSNSで会話をするようになり、ときにはプライベートな話をするようになります。

名前も顔も知らず、会うこともないため、気兼ねなく話せることがネットの友人のいいところですが、たまには、気の合う友人とリアルで会って居酒屋で呑みながら話をしたいと思うことも。

ある時、アニメつながりのネットの友人が偶然、近所に住んでいることがわかります。お互い驚いて、近所の居酒屋でリアルに会うことにしました。さらに同じアパートに住んでいることが判明したのです。