クルマは共同購入、所有できる!? バイクは可能なのか?

AI要約

クルマを共同で購入/所有することは可能であり、バイクも同様に共同購入/所有が可能。

共同所有する場合、名義変更は1人を代表者に決めて個人名義で登録することになる。

保険に関しては、自賠責保険は契約したバイクに付くため、任意保険や運転者限定特約に注意が必要。

クルマは共同購入、所有できる!? バイクは可能なのか?

 クルマは、共同名義で購入して使いたい人が使いたいときにクルマを使用する......つまり、1台を2人または複数人でシェアして使用することが可能です。

 共同購入/所有することの1番の魅力は価格を折半できるという点。1人では手の届かない高額なクルマも半分出せば済むとなると、手の届くものになるかもしれません。

 また駐車する場所を確保できないという場合も、共同所有する相手次第では問題を解決することができます。このように、バイクもクルマと同じように共同購入/所有することができればさまざまメリットがありそうですが、バイクを共同購入/所有することはできるのでしょうか。

 結論から言うと、バイクを共同購入/所有することは、法的には何も問題なく可能です。

 では仮に2人で購入する場合、購入する際の費用は折半して支払うとして、名義や保険はどうすればよいのでしょうか。

 まずバイクの新規登録や名義変更は、個人名義か法人名義のどちらかでおこなうものです。共同名義がないため、1人を代表者に決めて個人名義で登録することになります。

 次は、保険について。強制保険である自賠責保険は、契約者ではなく契約したバイクに付くものなので、2人のうちのどちらかが事故を起こしても、怪我を負った相手側に保険はおります。ちなみに、バイクの所有者と異なる人が自賠責保険の契約者となることは可能なので、話し合って決めてどちらかが契約すれば問題ありません。

 また、任意保険は1台のバイクにつき1つの保険契約をするもので、バイクに乗る一人ひとりが加入するものではありません。どちらか1人だけしか契約をすることができないため、契約者が加入した保険の対象にもう1人も含まれる内容でなければなりません。

 とはいえクルマとは異なり、バイクの場合は運転者限定特約がありません。

 運転者限定特約とは、補償される対象を「契約者のみ」や「その配偶者まで」と限定することで保険料を抑えることができる制度。つまり、運転者限定特約のないバイク保険の場合は、契約者以外がバイクを使用して事故を起こした場合でも補償を受けられるということです。ただし、共同所有する2人の年齢が離れている場合は、運転者の年齢条件の設定には注意しましょう。

 ちなみに、「どちらかが事故を起こしてその後の保険料が上がってしまうのは申し訳ない......」という場合は、「ドライバー保険」に加入するという手もあります。

 ドライバー保険は、人のクルマやバイクを借りた際に起こしてしまった事故について補償する保険で、クルマだけでなくバイクも対象車種となります。そのため、1人は任意保険の契約をして、もう1人は別でドライバー保険に加入するというのも一案です。

 以上のように、バイクを共同でバイクを購入、所有することは可能ではありますが、デメリットもあるということを理解しておく必要があります。

 まずもっとも大きな懸念事項は、金銭面のトラブルに発展してしまう可能性もあるという点です。