〔欧州株式〕軒並み下落=英1.19%安、独1.45%安(20日)

AI要約

週末20日の欧州株式市場は軒並み下落。英FTSE100は1.19%安、DAXは1.49%安、CAC40は1.51%安。利益確定売りが膨らみ、中国販売不振やポンド高が要因。

FTSEの銘柄ではスパイラックス・サーコやフレイザーズ・グループが下落。一方、ナショナル・グリッドやロールス・ロイスは上昇。

DAXではメルセデス・ベンツやザルトリウスが大幅安。一方、ドイツ取引所やMTUエアロ・エンジンズは上昇。

 【ロンドン時事】週末20日の欧州株式市場は軒並み下落した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比98.73ポイント(1.19%)安の8229.99で引けた。週間ベースでは0.52%安。

 ドイツ主要40銘柄指数(DAX)は1.49%安(週間は0.11%高)、フランスCAC40種指数は1.51%安(同0.47%高)、ストックス欧州600種指数は1.42%安(同0.33%安)だった。

 米大幅利下げを好感して買われた前日の反動で、この日は利益確定などの売りが膨らんだ。中国での販売不振を背景に業績見通しを引き下げた自動車大手メルセデス・ベンツが急落し、ドイツ株を下押しした。英国株は、強い小売売上高を受けたポンド高が輸出関連銘柄の売りを誘った。

 FTSEの構成銘柄では、蒸気システム大手スパイラックス・サーコが4.79%安、小売り大手フレイザーズ・グループが4.48%安、投資会社メルローズ・インダストリーズが3.80%安と下げを主導。一方、送電大手ナショナル・グリッドは1.27%高、航空機エンジン大手ロールス・ロイスは0.23%高、投資会社ハーグリーブス・ランスダウンは0.23%高となった。

 DAXでは、メルセデス・ベンツが6.96%安、医療機器のザルトリウスが6.85%安、医薬大手メルクが5.77%安と大きく売られた。半面、ドイツ取引所は1.58%高、航空機エンジン大手MTUエアロ・エンジンズは1.16%高、エネルギー大手シーメンス・エナジーは1.09%高で取引を終えた。