〔欧州株式〕軒並み上昇=英0.91%高、独1.55%高で最高値更新(19日)

AI要約

欧州株式市場は19日、軒並み上昇した。各国の株価指数が好調で、米連邦準備制度理事会の利下げも好感された。

一部の銘柄には買いが入り、株価指数が上昇した一方で、景気減速などのリスクも警戒されている。

主要銘柄ではロールス・ロイスやバイエルなどが上昇した一方、エネルギー関連の企業は売られた。

 【ロンドン時事】19日の欧州株式市場は軒並み上昇した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比75.04ポイント(0.91%)高の8328.72で引けた。

 ドイツ主要40銘柄指数(DAX)は1.55%高の1万9002.38と、今月2日以来約2週間ぶりに史上最高値を更新。フランスCAC40種指数は2.29%高、ストックス欧州600種指数も1.38%高となった。

 前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の大幅利下げが決まったことが好感され、ハイテク株を中心に幅広い銘柄に買いが入った。

 ストーンXのアナリスト、ファワド・ラザクザダ氏は「表面的には、米連邦準備制度理事会(FRB)の動きや欧州中央銀行(ECB)などの一連の利下げにより、地合いは強気に見える。しかし、ユーロ圏や中国での世界的な景気減速などのリスクが、この楽観的な見方を覆すかもしれない」と述べた。

 FTSEの構成銘柄では、航空機エンジン大手ロールス・ロイスが5.85%高、産金大手フレスニロが4.53%高、産銅大手アントファガスタが4.53%高と急伸。一方、エネルギー大手SSEは2.73%安、送電大手ナショナル・グリッドは2.62%安、通信大手ボーダフォンは2.46%安と売られた。

 DAXでは、セメント大手ハイデルベルク・マテリアルズが4.41%高、製薬大手バイエルが3.74%高、航空機大手エアバスが3.70%高とけん引した半面、電力大手RWEは3.84%安、エネルギー大手イーオンは2.62%安、不動産大手ボノビアは2.42%安で取引を終えた。