世界株式ファンド、FRB利下げ前に大量資金流入

AI要約

世界の投資家は、米連邦準備理事会の利下げ期待から、株式ファンドに52億1000万ドルを買い越した。

アジアと欧州のファンドは買い越しを続けたが、米ファンドは売り越した。金融とテクノロジー分野では資金が流出した。

債券ファンドは買い越しを継続し、新興国市場では株式ファンドが流出し、債券ファンドが流入した。

世界株式ファンド、FRB利下げ前に大量資金流入

[20日 ロイター] - LSEGのデータによると、世界の投資家は9月18日までの1週間に世界の株式ファンドを52億1000万ドル買い越した。米連邦準備理事会(FRB)が利下げを開始するとの期待からリスク資産に資金が流入した。

前週は65億4000万ドルの買い越しだった。

FRBは18日、50ベーシスポイント(bp)の政策金利引き下げを決めた。市場予想を上回る水準の利下げにより、株式や商品を含む世界のリスク資産が買われ、価格が上昇した。

地域別では、アジアのファンドが27億7000万ドルの資金流入で16週連続の買い越し。欧州のファンドも32億9000万ドルの買い越しとなった。一方、米ファンドは13億7000万ドル売り越した。

分野別のファンドは、計約12億ドルの売り越しとなった。金融で9億5000万ドル、テクノロジーで6億600万ドルそれぞれ資金が流出した。

マネーマーケットファンド(MMF)は7週ぶりとなる160億6000万ドルの売り越し。

世界の債券ファンドは112億4000万ドルの買い越し。39週連続での買い越しとなった。

短期債ファンドは約23億ドルの資金流入、高利回り債ファンドも17億1000万ドルの流入となった一方、国債ファンドは2億1800万ドルの売り越しだった。

金・その他貴金属ファンドは、5億4400万ドルの資金流入で6週連続の買い越し。エネルギーファンドは5週ぶりに売り越しとなり、1億2900万ドル流出した。

新興国市場に関しては、株式ファンドが15週連続の流出、債券ファンドが13週連続の流入となった。