政策金利0.25%に据え置き決定 日銀・植田総裁、今後の利上げは慎重に判断する姿勢

AI要約

日本銀行は金融政策を据え置き、利上げのタイミングに慎重な姿勢を示す様子。

植田総裁は円相場の動向やアメリカ経済の不透明感を考慮し、今後の利上げに時間的な余裕があると述べる。

外国為替市場では円相場が一時、1ドル144円台まで円安が進行。

日本銀行は金融政策決定会合で、政策金利を据え置くことを決めました。植田総裁は今後の利上げについて慎重に判断する姿勢を見せています。

日銀は今回、政策金利を現在の0.25%程度に据え置きました。

日銀は7月に、歴史的円安の進行によって物価が上振れるリスクがあるとして利上げに踏み切りました。ただ植田総裁は、その後円高が進んだことや、アメリカ経済の先行き不透明感を背景に金融市場が不安定な状況にあることなどを理由に、今後の利上げのタイミングは慎重に判断する姿勢を見せました。

植田総裁「為替動向も踏まえますと、輸入物価上昇を受けた物価上振れリスクは減少しているとみています。政策判断に当たって時間的な余裕はあると考えています」

植田総裁の発言などを受け、外国為替市場で円相場は一時、1ドル144円台まで円安が進みました。

一方、会見で自民党総裁選について問われた植田総裁は、「新政権とはこれまで同様、十分に意思疎通を図っていきたい」と述べるに留めています。