白いサツマイモ登場 果肉は鮮やか黄色 新品種「きみまろこ」

AI要約

ミヨシが青果用サツマイモ新品種「きみまろこ」を開発。白い皮と甘いねっとり系の品種で、焼き芋や紅白セットとして販売される。

「きみまろこ」は関東以西で栽培に向き、収量が高く秀品率も良好。大きさは中程度で収穫時期は遅め。貯蔵性も高い。

三好アグリテックが営利生産者用の苗を供給し、2025年に納品予定。10月には試験生産された芋の流通が始まる。

白いサツマイモ登場 果肉は鮮やか黄色 新品種「きみまろこ」

 種苗メーカーのミヨシ(東京都世田谷区)は、白い皮が特徴の青果用サツマイモ新品種「きみまろこ」を開発した。白い皮の品種は醸造用・加工用にされることが多かったが、同品種は青果に向く甘いねっとり系で、果肉は鮮やかな黄色。同社は、焼き芋にした場合も外観で差別化できる他、通常の芋と組み合わせた“紅白セット”として販売するなどで、強みを発揮できるとする。

 関東以西の広い範囲での栽培に向く。収量面では丸い芋や変形が少なく、秀品率が高い。大きさは中程度の芋が多くつく。収穫時期は遅めで植え付けから150日ほど。貯蔵性は高く、キュアリングなしで翌年5月まで貯蔵できるとした。

 グループ会社の三好アグリテック(山梨県北杜市)が営利生産者用の苗を供給する。2025年に納品する、増殖用の親苗と定植用苗の注文を受け付けている。10月には、試験生産された芋の流通も始まる予定だ。