保育園の急なお迎え、仕事の中抜け…「突発対応」は女性に偏り。Indeedが調査、共働きのジェンダーギャップは

AI要約

女性は男性よりも子育てや仕事の両立において負担が大きいという調査結果が明らかになった。

女性は男性よりも子どもが生まれてから仕事や働き方を変える割合が高く、その選択に不満を感じるケースも多い。

特に、女性は自分だけが変化を余儀なくされていると感じる割合が男性よりも大きいことが示された。

保育園の急なお迎え、仕事の中抜け…「突発対応」は女性に偏り。Indeedが調査、共働きのジェンダーギャップは

「女性は男性よりも子どもの誕生などを機に仕事や働き方が変わっている」「急なお迎えなどのイレギュラー対応は女性に負担が偏っている」ーー。求人サイトを運営する「Indeed Japan」(東京都)は、「子育てをしながら働く男女のジェンダーギャップ」に関する調査結果を公表した。

育児の突発的な仕事の「調整理由」や、仕事を中断・休むといった「調整内容」などは女性にしわ寄せがいっており、男女間に「仕事の調整格差」があることがわかったという。

調査は8月8~9日、0~12歳の子どもがいる18~49歳の既婚者を対象にインターネット上で実施した。

まず、子どもが生まれるまで正社員として働いてきた人(男性952人、女性1108人)に、「自分もしくは配偶者やパートナーの第一子の妊娠・出産や育児をきっかけに、仕事や働き方が変わったか(変える予定か)」を尋ねた。

すると、「変わった(変える予定)」と答えた人は、男性が34.5%、女性が62.3%だった。女性は男性より27.8ポイントも高く、ジェンダーギャップがあることがわかる。

また、「仕事を辞めた(辞める予定)」と答えた人は、男性が3.4%、女性が13.7%で、女性は男性より4倍以上高い割合となった。

さらに、第一子の妊娠・出産や育児を機に仕事や働き方を変えた人(男性328人、女性691人)に「仕事や働き方・キャリアを変えたことに満足しているか」と質問した結果、男性は14.7%、女性は34.7%が「不満である」と回答した。

不満の理由(複数回答)を回答者(男性48人、女性239人)に聞くと、男女とも最も多かったのは「やりたい時間・量で働けていないため」で、男性は44.7%、女性は51.7%だった。次に多かったのは男女とも「目指す収入が得られなくなったため」で、男性は33.7%、女性は51.0%だった。

3番目と4番目は男女で答えが異なり、男性は「キャリアアップにチャレンジできないと感じているため」(28.4%)、「環境や周りの理解があれば、本当は働きたかった/違う働き方がしたかったため」(21.7%)と続いた。

女性は「パートナーではなく、自分だけが変更を強いられていると感じるため」(44.0%)、「キャリアが中断されたと感じるため」(29.6%)という順になり、男性よりもキャリアの継続そのものが難しいと感じていることがわかった。

男女間のスコア差で最も差があったのは、「パートナーではなく、自分だけが変更を強いられていると感じるため」で、女性(44.0%)は男性(12.2%)より31.8ポイントも大きかった。