ボーイング、16年ぶりストへ 暫定合意を組合員が拒否、経営に痛手

AI要約

米航空機大手ボーイングの従業員約3.3万人がストライキを始めることが決定した。16年ぶりのストで、会社と組合間の新たな労働協約が受け入れられずに起こるものだ。

94.6%の組合員が暫定合意を拒否し、96%がストに賛成した。ワシントン州とオレゴン州の工場で働く従業員が参加し、ボーイングの大型機や小型機の製造は一時停止される。

ボーイングは経営難に直面しており、今回のストはさらなる痛手となる見通しである。

ボーイング、16年ぶりストへ 暫定合意を組合員が拒否、経営に痛手

 米航空機大手ボーイングの従業員約3.3万人が加入する労働組合は12日、現地時間の13日からストライキを始めると発表した。ストは2008年以来、16年ぶり。会社と組合執行部は新たな労働協約で暫定合意していたが、組合員が投票で受け入れを拒否した。ボーイングは相次ぐ事故などで経営難に陥っており、今回のストはさらなる痛手となる。

 組合によると、暫定合意の受け入れについて94.6%が拒否し、ストには96%が賛同した。既存の労働協約は12日いっぱいで失効し、西部ワシントン州とオレゴン州の工場などで働く従業員がストに入る。ワシントン州シアトル郊外にはボーイングの大型機「777」や小型機「737MAX」などの工場があるが、当面、操業は停止する見込み。