プーチン氏、ニッケルやウランなどの輸出制限の検討を政府に求める

AI要約

プーチン大統領は、西側の制裁への報復として、一部コモディティーの輸出制限を検討するよう政府に求めた。

ロシアは戦略的資源の埋蔵量が豊富であり、制裁による影響を受けないはずだと述べた。

米国や欧州連合がロシアに対して複数の制裁を科している中、ニッケルやウランなどの一部コモディティーはまだ制限の対象外である。

プーチン氏、ニッケルやウランなどの輸出制限の検討を政府に求める

(ブルームバーグ): ロシアのプーチン大統領は、西側による制裁への報復として、ニッケルやチタン、ウランといった一部コモディティー(商品)の輸出制限が理にかなっているかどうかを検討するよう政府に求めた。

プーチン氏は政府との会合で、「ロシアはウランやチタン、ニッケルといった戦略的資源の埋蔵量でトップだ」と発言。西側の制裁によりダイヤモンドなど一部のロシア産コモディティーの輸出が限定されていることから、「われわれも制限について検討すべきかもしれない」とし、そうした制限によりロシアが悪影響を被ることはないはずだと付け加えた。

ロシアがウクライナへの侵攻を開始して以降、米国と欧州連合(EU)は複数の制裁を科してきた。制裁対象には一部の金属・鉱山会社も含まれる。それでもニッケルやパラジウム、ウランなど多くのコモディティーは制限の対象になっておらず、西側の市場への出荷が続いている。

原題:Putin Asks Government to Weigh Cap on Nickel, Uranium Exports(抜粋)

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