ロシア、今年の石油・天然ガス輸出収入見通しを上方修正

AI要約

ロシアは2024年の石油・天然ガス輸出収入見通しをそれまでの予想より174億ドル引き上げ、2397億ドルとした。

石油輸出量と価格見通しが好転し、西側の制裁が効果を上げていないことが明らかになった。

2024年の石油の輸出価格見通しは1バレル当たり平均70ドルで、ロシアは欧州減少分を中国およびインド向けに補う成功を収めている。

ロシア、今年の石油・天然ガス輸出収入見通しを上方修正

Darya Korsunskaya

[6日 ロイター] - ロシア経済省はこのほど、2024年の石油・天然ガス輸出収入の見通しを従来予想から174億ドル引き上げて2397億ドルとした。価格見通しが好転したためで、前年比で130億ドルの増加となる。西側諸国による制裁が十分な効果を上げていないことが浮き彫りになった。

ロイターが確認した文書によると、24年のロシア産原油輸出は前年の2億3830万トンから2億3990万トン(日量480万バレル)に増える見通し。

24年のロシア産原油の輸出価格見通しは1バレル当たり平均70ドルで、4月時点の予想から5ドルの上方修正となった。前年の64.5ドルから上昇し、西側が課している価格上限の60ドルを超える見通しだ。

天然ガス価格の見通しも、欧州向け、中国向けの双方で上方修正された。

ロシアは欧州向け輸出が減った分の大半を、中国およびインドへの輸出増で補うことに成功している。

2025年の石油・天然ガス輸出収入の見通しも、従来予想の2262億ドルから2365億ドルに上方修正された。