アクセルレスポンスが劇的向上! スポーツ触媒で体感できる驚きの走りとは?~カスタムHOW TO~
マフラー交換による排気系チューンの効果について
触媒の機能と排ガス浄化の重要性
スポーツ触媒の効果とエンジンパワーアップへの影響
排気系チューンの代表格といえばマフラー交換。排気音を小さくするためにサイレンサーの内部で排ガスを何度も折り返したり、小さな通路を通している。それによって音は小さくなるが排気抵抗になり、エンジンパワーのダウンにつながっている。
そこでマフラーを排気効率の良いものにすることで、抵抗を少なくしてパワーアップさせるのがマフラー交換の狙い。スムーズに燃焼室から排ガスが抜けるようにすることで、燃焼室への充填効率を高めてエンジンパワーを引き出すことができるのだ。
エンジンから出た排ガスが、マフラーに行く前に通るのが触媒(キャタライザー)である。実はマフラーに行く前に排ガスにはこの触媒で大きな抵抗を与えられている。
触媒は排ガスを浄化する機能を持つ。そのためレアメタルなどが配合されたセルと呼ばれる目の細かいフィルターが備えられている。ここを通過するときに排ガスが浄化されていく。このフィルターを通過するときに大きな抵抗になるのだ。
触媒が効率よく排ガスを浄化するためにある程度高い温度になる必要がある。最近の排ガス規制ではエンジン始動直後から排ガスが綺麗でなければならない。そのため昔のクルマは原下と呼ばれるフロアの真ん中あたりに触媒が取り付けられていたことが多いが、最近のクルマはできるだけエンジンに近いところに取り付けられている。
そのため昔のレイアウトよりも、もっとエンジンパワーに大きな影響を持っている。すなわちエンジンから排ガスが出てきて、すぐのところに大きな抵抗になるものがあるので、この抵抗を減らしてあげれば、効率を大幅にアップすることができる。そういった考えから生まれたのがスポーツ触媒だ。
このスポーツ触媒は純正に比べてより効率の良いフィルターを採用。そのため純正触媒に対して目を荒くすることができる。フィルターの目を荒くすると言う事は、それだけ排気抵抗になりにくく、パワーやレスポンスアップに効果を発揮するのだ。