【バスケ】宇都宮の比江島慎が五輪以来の実戦 今季得点増にブラスウェルHC期待
宇都宮ブレックスの比江島慎がパリ五輪以来の実戦で好パフォーマンスを見せる。
比江島はディフェンスでキレの良い動きを見せ、リバウンドでも果敢に飛び込んだ。
ブラスウェルHCは比江島の得点増加を期待し、新シーズンに向けて準備を進めている。
<Bリーグ・プレシーズンゲーム:宇都宮66-53秋田>◇9月7日◇FUKAI SQUARE GARDEN足利
宇都宮ブレックスの比江島慎(34)が、パリ五輪以来の実戦で好パフォーマンスを見せた。
プレシーズンゲーム3試合目にして今シーズン初出場初先発。実戦は8月2日のブラジル戦以来だったが、第1クオーター開始およそ2分、最初のシュートチャンスでいきなり3Pシュートを決めた。
得点こそ5点に止まったが、ディフェンスではキレの良い動きを見せ続けた。リバウンドにも果敢に飛び込み、合計4本のディフェンスリバウンドを獲得。調整途中のためプレー時間は14分44秒に止まったが、日本代表活動での疲れは見せず、ブレックスファンを安心させた。
「まだ本調子ではないが、ディフェンスではしっかり対応できたと思う。オフェンスではもっとボール運びにアグレッシブに参加したい」
チームに合流後、本格的な戦術練習にはまだ3回しか参加していない。ブラスウェルヘッドコーチ(HC)も「しばらくはプレータイムを制限しなければ」と話しており、同HCの目指すアップテンポのバスケに必死にアジャストしている最中だ。
「(ゴールを)決めても決めなくても速い展開でプッシュしていくのが、ケビン(ブラスウェルHC)のやりたいバスケ。攻撃の回数は増えるし、シュート回数も増える。その中で自分をどう生かしていくか。3Pの意識は昨シーズンより高まっている」
ブラスウェルHCは今シーズン、比江島の得点が増えると見ている。
「速い展開になれば、マコ(比江島)がよりオープンな状況でボールを受け、シュートを打てる機会が増える。アップテンポのバスケでより生きるタイプだし、より得点できる思う」
昨季レギュラーシーズンは総得点でD.J・ニュービル(979)に続くチーム2位(728)だったが、今シーズンは飛躍的に得点が伸びる可能性がある。
「そんな(得点を量産する)タイプではないですが、チームのために点を取っていきたい。まずは天皇杯(2次ラウンド、今月21日から)までにはしっかり仕上げたい」
頼れる男にはまだまだ伸びしろがある。【沢田啓太郎】