ボーイング、最大労組と労使協約案で合意-マラソン交渉の末

AI要約

ボーイングと労組がストライキの回避につながり得る取り決めをまとめた。

合意には25%賃上げや3000ドルのボーナス、シアトル地域での次期ボーイング機製造という内容が含まれている。

マラソン交渉の結果、労使関係を改善する重要な勝利が得られたが、工場労働者の支持や反発は不透明である。

ボーイング、最大労組と労使協約案で合意-マラソン交渉の末

(ブルームバーグ): 米航空機メーカーのボーイングと同社最大の労働組合はストライキの回避につながり得る取り決めをまとめたと明らかにした。ストが実施されれば、既に問題を抱える同社を混乱に陥れるリスクがある。

今回の合意案には4年間での25%賃上げと3000ドル(約42万5000円)のボーナス、次期ボーイング機をシアトル地域で製造するとの約束が含まれている。同社と労組がそれぞれ個別に発表した。

9月12日午前0時の現行契約終了後にストライキの投票が迫る中、マラソン交渉の末に突破口が開かれた。ボーイングのケリー・オートバーグ新最高経営責任者(CEO)にとっては、重要な勝利となる。同氏は、長年にわたって論争が絶えない同社の労使関係を改善させたい意向を示唆していた。

ただし、ボーイングの工場労働者が今回の措置を支持するのか、あるいは指導部に反発するのか判断するのは時期尚早だ。

ボーイングと国際機械工・航空機工労組(IAM)の担当者らは過去ほぼ1カ月にわたりシアトルのホテルにこもり、賃金や退職手当、雇用保障、医療保険などさまざまな問題で妥協点を見いだそうと努めてきた。

米ボーイング最大の労組、スト権確立-40%賃上げに向け決意示す

原題:Boeing Reaches Deal With Union After Marathon Weekend Talks (2)(抜粋)

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