中国南方航空、C919を初受領 9/19に広州-上海就航

AI要約

中国南方航空(CSN/CZ)がCOMAC(中国商用飛機有限責任公司)C919型機の初号機を受領し、9月19日から広州-上海(虹橋)線に就航予定。

機体は3クラス164席で、ビジネスクラス8席、プレミアムエコノミー18席、エコノミークラス138席を備え人間工学に基づいたデザインとなっている。

C919はボーイング737型機やエアバスA320型機に相当し、LEAP-1Cエンジンを搭載しており、2017年に初飛行した。

中国南方航空、C919を初受領 9/19に広州-上海就航

 中国南方航空(CSN/CZ)は、COMAC(中国商用飛機有限責任公司)C919型機の初号機(登録記号B-919J)を受領した。9月中旬までにデモフライトと検証飛行を終え、現地時間9月19日から広州-上海(虹橋)線に就航する見通し。

 COMACによると、中国南方航空の初号機は上海浦東国際空港に隣接する同社施設で8月28日に引き渡された。拠点の広州白雲国際空港へは、CZ1919便として上海から翌29日にフェリーされた。

 座席数は3クラス164席で、ビジネス8席、プレミアムエコノミー18席、エコノミー138席。ビジネスクラスのシートは1列2-2席配列で、シートピッチは21インチ。プレミアムエコノミークラスは3-3席配列で、シートピッチは33インチ、エコノミークラスも3-3席配列となる。人間工学に基づいたデザインを採用し、各クラスには充電用ポートやマガジンポケットなどが備えられた。オーバーヘッドビン(手荷物収納棚)は側面が緩やかにカーブした形状で、天井高は2.25メートル、通路幅は48.26センチとなる。

 機体前面には赤文字で大きく「C919」と描かれた。

 中国南方航空は今年4月に、C919を100機発注。今年から2031年にかけて段階的に受領し、中国全土の支社や子会社に順次配備するという。

 C919は、ボーイング737型機やエアバスA320型機の機体サイズに相当する単通路機で、メーカー標準座席数は2クラス158席で最大1クラス192席、航続距離は標準型が4075キロ、航続距離延長型では5555キロ。2015年11月2日にロールアウトし、2017年5月5日に初飛行した。安全性を当局が証明する型式証明は、中国の航空当局CAAC(中国民用航空局)から2023年9月29日に取得した。

 エンジンは、CFMインターナショナル製新型エンジン「LEAP-1C」を搭載。LEAPシリーズは単通路旅客機向け次世代エンジンで、C919向けのLEAP-1Cのほか、エアバスA320neoファミリーで選択できるLEAP-1Aと、ボーイング737 MAXに独占供給するLEAP-1Bの3モデルがある。