イエレン財務長官、コメント控える-日鉄のUSスチール買収計画審査

AI要約

イエレン長官は日本製鉄によるUSスチール買収計画の審査についてコメントを避け、米国への外国投資の重要性を強調。

バイデン大統領はUSスチール買収阻止の準備を進めており、国内での所有操業の必要性を指摘。

CFIUSが国家安全保障上の懸念を考慮し対米投資を審査中であることが報じられている。

イエレン財務長官、コメント控える-日鉄のUSスチール買収計画審査

(ブルームバーグ): イエレン米財務長官は7日、テキサス州オースティンで開かれたイベントで、日本製鉄による141億ドル(約2兆60億円)でのUSスチール買収計画を巡る対米外国投資委員会(CFIUS)の審査状況についての質問に対し、詳細へのコメントを一切控えた。

イエレン長官はブルームバーグ・ニュースのデービッド・グラ記者との対談で、外国からの投資に米国が引き続きオープンであることを明確にした。対米投資が国家安全保障上の懸念を引き起こす可能性がある点も強調した。

CFIUSは財務長官が議長を務め、関係省庁で構成される。長官は「われわれが世界中の多くの国々に投資しているのと同様に、外国企業の対米投資にオープンで健全な環境を維持することが優先事項の一つだ」と指摘した。

日鉄によるUSスチール買収計画を巡っては、バイデン米大統領が阻止する準備を進めていると、事情に詳しい複数の関係者を引用してブルームバーグが先に報じた。11月の大統領選で民主党大統領候補のハリス副大統領もUSスチールについて、引き続き国内で所有・操業されるべきだと発言している。

原題:Yellen Says No Red Lights Flashing as US Makes Soft Landing (1)(抜粋)

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