NY外為市場=ドル下落、雇用統計控え神経質

AI要約

ニューヨーク外為市場では、ドルが不安定な取引の中、主要通貨に対して値を下げた。投資家は米連邦準備理事会の利下げを左右する雇用統計の発表を神経質に待っている。

米経済の成長鈍化により、利下げの可能性が高まっており、ドルは下げ基調にある。ユーロ/ドルは高値を付け、ドル指数は低下している。

ポンドは上昇し、豪ドルも回復傾向にある。一方、暗号資産は下落しており、ビットコインとイーサが安値で取引されている。

NY外為市場=ドル下落、雇用統計控え神経質

[ニューヨーク 5日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが不安定な取引の中、主要通貨に対して値を下げた。米連邦準備理事会(FRB)の利下げを左右する可能性がある雇用統計の発表を6日に控え、投資家は神経質となった。

米経済の成長鈍化の兆しにより、FRBが利下げを急ぐ可能性が高まったとして、ドルはこのところ下げ基調にある。 CMEのフェドウオッチによると、9月17─18日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシスポイント(bp)の利下げが実施される確率は59%、50bpの利下げが実施される確率は41%となっている。年内には100bpの引き下げが織り込まれている。 ユーロ/ドルは0.2%高の1.1106ドルと、1週間ぶりの高値を付けた。ドル指数は0.2%安の101.08だった。 ドル/円は0.3%下落の143.35円と、1カ月ぶりの安値となった。安全逃避の需要と日銀の利上げに対する期待が、ここ数日の円上昇につながっている。

ポンドは0.2%高の1.31715ドル。イングランド銀行(英中央銀行、BOE)も19日にの金融政策委員会(MPC)を開催する。現在デリバティブ市場では、9月の利下げの可能性はほとんどないとみられているが、11月の25bp利下げは完全に織り込まれている。 豪ドルは序盤の下げから戻し、前日比0.1%上昇した。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.6%安の5万6510ドル、イーサは約2.8%安の2387ドルだった。  

ドル/円 NY午後4時 143.46/143.47

始値 143.49

高値 144.22

安値 142.86

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1104/1.1105

始値 1.1098

高値 1.1119

安値 1.1077