〔ロンドン外為〕円上昇、143円台半ば(5日正午)

AI要約

ロンドン外国為替市場での円相場が143円台半ばまで上昇。米国の景気減速懸念による円買い・ドル売りの流れを受けている。

低調な米雇用関連指標を受け、FRBが9月に利下げの可能性があるとの観測が広がり、日米金利差の縮小に伴う円買い・ドル売りが続いている。

ただし、ADP全米雇用報告や米雇用統計の発表を前に市場は慎重な姿勢を見せている。

 【ロンドン時事】5日午前のロンドン外国為替市場の円相場は、米国の景気減速懸念から円買い・ドル売りが進んだ海外市場の流れを引き継ぎ、1ドル=143円台半ばに上昇した。正午現在は143円44~54銭と、前日午後4時(144円06~16銭)比62銭の円高・ドル安。

 前日発表された低調な米雇用関連指標を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月に大幅利下げに踏み切るとの観測が台頭。日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りの流れが続いた。ただ、この後にADP全米雇用報告と米週間新規失業保険申請件数、翌日に米雇用統計の発表を控え、様子見ムードが強まっている。

 対ユーロは1ユーロ=159円21~31銭(前日午後4時は159円77~87銭)と、56銭の円高・ユーロ安。ユーロの対ドル相場は1ユーロ=1.1094~1104ドル(同1.1085~1095ドル)。

 ポンドは1ポンド=1.3162~3172ドル(同1.3156~3166ドル)。スイス・フランは1ドル=0.8457~8467フラン(同0.8471~8481フラン)。