米HPEが通期利益見通し引き上げ、サーバー需要拡大期待

AI要約

米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)は人工知能向けサーバーの需要拡大に期待し、通期の調整後1株利益見通しを引き上げた。

HPEの第4・四半期見通しはアナリスト予想を上回り、売上高と調整後1株利益がそれぞれ81億─84億ドル、0.52─0.57ドルとなる見込み。

第3・四半期の売上高と調整後1株利益も予想を上回ったが、株価は減少。分析・クラウド部門の減収や通期売上高見通しの据え置きが影響している。

米HPEが通期利益見通し引き上げ、サーバー需要拡大期待

[4日 ロイター] - 米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)は4日、通期の調整後1株利益見通しを従来の1.85─1.95ドルから1.92─1.97ドルに引き上げた。人工知能(AI)向けサーバーの需要拡大が続くとの期待が背景にある。

第4・四半期(8─10月)見通しは、売上高が81億─84億ドル、調整後1株利益が0.52─0.57ドル。LSEGのデータに基づくアナリスト予想はそれぞれ81億8000万ドルと0.55ドルだった。

第3・四半期(5─7月)売上高は77億1000万ドル、調整後1株利益は0.47ドルで、いずれもアナリスト予想の76億7000万ドルと0.47ドルを超えた。

ただ同社の株価は時間外取引で一時3%近く下落。市場関係者は、第3・四半期のデータ分析・クラウド部門の減収や、通期売上高見通しの据え置きが嫌気されたとの見方を示した。

第3・四半期のサーバー部門の売上高は前年同期比で35%増加した。