仏サービスPMI、8月改定55.0に上昇 五輪で2年余りぶり高水準

AI要約

フランスの8月サービス部門購買担当者景気指数が大幅に上昇し、五輪に後押しされた。雇用創出ペースは鈍化し、海外からの新規受注も減少。投入コストのインフレは軟化したが、料金は引き上げ。企業景況感は抑制的で、受注残は減少。

総合PMIは上昇。リープケ氏は持続可能な盛り上がりではないと指摘。国内主導で新規受注増加。産出価格インフレは加速。

依然として賃金がコストインフレの主因。政治的不透明感が楽観的な見方を圧迫。企業の生産能力への負担軽減。新たな展望に不透明感。

仏サービスPMI、8月改定55.0に上昇 五輪で2年余りぶり高水準

[パリ 4日 ロイター] - フランスの8月HCOBサービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値は55.0と、前月の50.1から大幅に上昇し、2022年5月以来の高水準となった。

パリ五輪に後押しされた。PMIは50を上回れば景況拡大を、下回れば悪化を示す。

ハンブルク商業銀行のエコノミスト、ノルマン・リープケ氏は、五輪に伴う一時的な盛り上がりで「持続可能なレベルではない」と述べた。

雇用創出ペースは4カ月連続で鈍化。新規受注の増加は国内主導で、海外からの新規受注は6カ月連続で減少した。

投入コストのインフレは39カ月ぶりの低水準まで軟化したが、サービス業者はなお料金を引き上げており、産出価格インフレは7月と比べて加速した。「賃金は依然としてコストインフレの主因だ」とリープケ氏。

企業景況感は引き続き抑制的で、政治的不透明感が楽観的な見方を圧迫。受注残は1月以来最速のペースで減少し、企業の生産能力への負担が軽減していることを示した。

サービス業と製造業を合わせた総合PMIは49.1から53.1に上昇した。