世界の再保険会社「ポジティブ」に見通し引き上げ=ムーディーズ

AI要約

格付け会社ムーディーズは世界の再保険会社の格付け見通しを「ポジティブ」に引き上げた。保険料上昇や契約制限の強化、健全な投資収益が要因。

再保険会社は損失を受けつつも、金利上昇により投資収益を伸ばしており、損害再保険のプライシングも有利な状況が続く見込み。

強固なバランスシートは再保険会社が災害に備え、多額の損失にも耐えられるよう支援する。S&Pグローバルは再保険会社の格付け見通しを「安定的」に維持。

世界の再保険会社「ポジティブ」に見通し引き上げ=ムーディーズ

Carolyn Cohn

[ロンドン 3日 ロイター] - 格付け会社ムーディーズは3日、世界の再保険会社の格付け見通しを「安定的」から「ポジティブ」に引き上げた。保険料上昇や契約制限の強化、健全な投資収益を理由に挙げた。

再保険会社はここ数年、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)や戦争、自然災害などによる大幅な損失を受け、保険料を引き上げ、一部の事業を除外している。金利上昇も投資収益を押し上げている。

ムーディーズのシニア・クレジット・オフィサー、ブランダン・ホームズ氏は「損害再保険のプライシングは有利な状況が続く」と予想。

また「強固なバランスシートは再保険会社が大惨事によって多額の損失を被る可能性に対処するのに役立つ」と語った。

S&Pグローバルは同日、世界の再保険会社の格付け見通しを「安定的」に据え置いた。