米社債発行ラッシュ、FOMCと大統領選控え発行企業が殺到

AI要約

米国債券市場は、レーバーデーの休場明けに投資適格社債とジャンク債の発行が急増した。

多くの企業が先手を打ち、9月のFOMCや11月の大統領選挙に備えて資金調達を行った。

投資適格社債の発行額は大幅に増加し、市場が活況を呈している。

米社債発行ラッシュ、FOMCと大統領選控え発行企業が殺到

[3日 ロイター] - レーバーデーの休場明け3日の米債券市場は、投資適格社債とジャンク債の発行がラッシュさながらとなった。9月17─18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)、11月5日の米大統領選挙を控え、市場が荒れると懸念されており、発行体の企業が先手を打ったためだ。

インフォマ・グローバル・マーケッツのデータによると、社債を発行したのは35社程度に及んだ。

IGMによると、アメリカンホンダファイナンスやゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーターなど29社程度が3日に投資適格社債を発行した。ジャンク債発行を発行したのは少なくとも6社で、バーガーキングやポパイズを子会社に持つ持ち株会社レストラン・ブランズによる5億ドルの起債が含まれる。

BMOキャピタル・マーケッツの債券戦略ディレクター、ダン・クリーター氏の3日付投資リポートでは、歴史的にレーバーデー明けの市場では高格付け社債の発行が週間ベース、単日ベースともに年間で最多で、取引も最も活況となる。

同氏によると、投資適格社債の発行規模の週平均は2016年以降、611億ドルだった。ただ、今週の規模について引き受けシンジケート団の担当者らは総額500億ドル程度にとどまると予想している。多くの企業が8月発行を選んでいたことが影響した可能性がある。