債券市場の機能度DI、8月はマイナス23 小幅に6回連続改善=日銀

AI要約

日銀が8月に発表した債券市場サーベイによると、機能度判断DIはマイナス23で、小幅に持ち直している。

調査期間中に米景気減速懸念が出たため、金利が大きく変動した。

市場機能が低下していると考えられる市場参加者が多いことが示唆されている。

債券市場の機能度DI、8月はマイナス23 小幅に6回連続改善=日銀

Takahiko Wada

[東京 2日 ロイター] - 日銀が2日発表した「債券市場サーベイ」の8月調査によると、債券市場の機能度に対する市場参加者の見方を示す機能度判断DIはマイナス23だった。前回5月調査(マイナス24)から小幅に持ち直し、6回連続で改善した。マイナス圏ながら、2022年2月調査以来の高い水準が続いている。

調査期間は8月1─7日。日銀の国債売買オペ先や大手機関投資家など72社を対象に調査した。米景気減速懸念が急浮上したことで、調査期間に当たる8月上旬には金利が大きく上下に振れた。

機能度判断DIは機能度が「高い」と答えた割合から「低い」と答えた割合を差し引いた数字で、マイナスの数字が大きいほど市場機能が低下していると判断している市場参加者が多いことを意味する。

機能度判断DIのうち「3カ月前と比べた変化」はマイナス8で、前回のプラス7から急低下した。

日銀は6月の金融政策決定会合で国債買い入れの減額方針を決め、市場参加者から意見を聞いた上で翌7月の決定会合で具体策を決定、公表した。