債券下落か、ＰＣＥ統計で米大幅利下げ観測後退－あすの10年入札重し
AI要約
債券相場は下落が予想される。米国市場で個人消費支出価格指数を受けて利下げ観測が後退、長期金利上昇の流れや国債入札控えが重し。
岡三証券の鈴木誠氏は軟調な相場を予想し、持ち高調整の売りが出やすいと指摘。日銀による利上げ観測は後退し、積極的な現物売りは出にくい見方。
新発10年物国債利回りの予想レンジや先物の動向も報じられている。
（ブルームバーグ）： ２日の債券相場は下落が予想される。前週末の米国市場で個人消費支出（ＰＣＥ）価格指数を受けて大幅利下げ観測が後退した上、社債などの供給拡大観測から長期金利が上昇した流れを引き継ぐ。３日に10年国債入札を控えていることも相場の重しになる見込み。
岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、前週末の米金利上昇を受けて相場は軟調と予想。「あすの10年国債入札に向けた持ち高調整の売りも出やすい」と指摘した。一方、日本銀行による早期の利上げ観測は後退しており、今週末に米雇用統計の発表も控えて「積極的な現物売りも出にくい」との見方を示した。
米国債下落、ＰＣＥ統計はＦＲＢの大幅利下げを裏付けず
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.90～0.92％（８月30日は0.890％で終了）、先物中心限月９月物は144円40銭～144円70銭（同144円72銭）。
先物夜間取引で９月物は８月30日の日中取引終値比14銭安の144円58銭で終えた。
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