〔米株式〕NYダウ大幅反落、一時500ドル超の下げ=ナスダックも安い(3日午前)

AI要約

ニューヨーク株式相場は連休明けに大幅反落し、欧州株の影響も受けている。

今週は米雇用統計や雇用関連指標の発表が控えており、投資家の様子見ムードが広がっている。

米製造業の景況指数が市場予想をわずかに下回り、ボーイングなどの株価が大きく下落している。

 【ニューヨーク時事】連休明け3日午前のニューヨーク株式相場は、米経済指標の発表待ちとなる中を、欧州株の下落を受けた売りが先行し、大幅反落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均の下げ幅は一時、500ドルを超えた。午前10時15分現在、前週末終値比486.67ドル安の4万1076.41ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は306.95ポイント安の1万7406.67。

 2日のレーバーデー(労働者の日)が明け、市場参加者の多くが夏季休暇から復帰する中、欧州株安が米市場にも波及し、寄り付きから下落している。

 今週は8月の米雇用統計の発表を6日に控えているほか、米民間雇用サービス会社ADPによる全米雇用報告や米雇用動態調査(JOLTS)など、雇用関連指標が相次いで発表される。直近の雇用情勢の動向から、米連邦準備制度理事会(FRB)による今後の金融政策方針の手掛かりを得ようとの思惑が強く、様子見ムードも広がっている。一方、米長期金利は低下しており、相場の下支え要因となっているもよう。

 米サプライ管理協会(ISM)が午前発表する8月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)は47.2となり、市場予想(47.5=ロイター通信調べ)をわずかに下回った。発表後、ダウは下げ幅を拡大している。

 ボーイングが7%超安とダウの下げを先導。ウェルズ・ファーゴがボーイングの投資判断を下方修正したと伝わった。インテルやキャタピラー、ゴールドマン・サックスなども売りが先行している。個別銘柄では、USスチールが3%超安。米民主党のハリス副大統領が2日、11月の大統領選に向け開かれた選挙集会で、日本製鉄によるUSスチールの買収計画に反対を表明した。