〔米株式〕ダウ最高値更新、228ドル高=ナスダックも高い(30日)☆差替

AI要約

ニューヨーク株式市場は、米経済統計の好調さを受けて小幅続伸し、ダウ平均は2日連続で過去最高を更新した。

米個人消費支出が堅調な一方、FRBの利下げ観測が相場を下支えし、半導体銘柄やテクノロジー関連銘柄が注目された。

セールスフォースやアメリカン・エクスプレスなどの銘柄は一部下落した。

 【ニューヨーク時事】週末30日のニューヨーク株式相場は、米経済の底堅さを示す統計が好感される中、小幅続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比228.03ドル高の4万1563.08ドルと、2日連続で過去最高値を更新して終了した。ハイテク株中心のナスダック総合指数は197.19ポイント高の1万7713.62で引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比9億1918万株増の16億5058万株。

 この日発表された7月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比2.5%上昇と、伸び率は前月から変わらず。価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数の上昇率は2.6%と、市場予想(2.7%)を下回った。消費の堅調さが示される一方、米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを開始するとの観測が引き続き相場を下支えした。

 ただ、利益確定の売りも出てマイナス圏で推移する場面もあった。米市場は週明け9月2日もレーバーデー(労働者の日)で休場となるため、持ち高調整の売りも出た。

 半導体銘柄に注目が集まる中、インテルは9.49%高。ブルームバーグ通信などが、経営不振が続くインテルが製品設計と製造事業の分割も含め、さまざまな選択肢を検討していると報道したことが好感された。

 前日に大幅安となったエヌビディアは、この日は安値拾いの買いが入って1.51%上昇した。同社とアップルが、対話型AI(人工知能)「チャットGPT」を手がけるオープンAIへの投資について交渉していると報じられたが、「それほど相場を押し上げる材料とは捉えられなかったのでは」(日系証券)と指摘する声も出ていた。アップルは0.34%下げた。

 セールスフォースは1.60%安、アメリカン・エクスプレスは0.46%安となった。