〔米株式〕NYダウ反落、447ドル安=ナスダックも安い(3日午前)

AI要約

ニューヨーク株式相場は、欧州株の下落を受けて反落している。

米連邦準備制度理事会(FRB)による金融政策の手掛かりを得るため、雇用関連指標が注目されている。

米製造業購買担当者景況指数(PMI)が市場予想をわずかに下回り、ボーイング株などが売りが先行している。

 【ニューヨーク時事】連休明け3日午前のニューヨーク株式相場は、米経済指標の発表待ちとなる中を、欧州株の下落を受けた売りが先行し、反落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時5分現在、前週末終値比447.52ドル安の4万1115.56ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は258.49ポイント安の1万7455.13。

 2日のレーバーデー(労働者の日)が明け、市場参加者の多くが夏季休暇から復帰する中、欧州株安が米市場にも波及し、寄り付きから下落している。

 今週は8月の米雇用統計の発表を6日に控えているほか、米民間雇用サービス会社ADPによる全米雇用報告や米雇用動態調査(JOLTS)など、雇用関連指標が相次いで発表される。直近の雇用情勢の動向から、米連邦準備制度理事会(FRB)による今後の金融政策方針の手掛かりを得ようとの思惑が強く、様子見ムードも広がっている。一方、米長期金利は低下しており、相場の下支え要因となっているもよう。

 米サプライ管理協会(ISM)が午前発表する8月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)は47.2となり、市場予想(47.5=ロイター通信調べ)をわずかに下回った。発表後、ダウは下げ幅を拡大している。

 ボーイングが8%超安とダウの下げを先導。ウェルズ・ファーゴがボーイングの投資判断を下方修正したと伝わった。インテルやキャタピラー、ゴールドマン・サックスなども売りが先行している。個別銘柄では、USスチールが3%超安。米民主党のハリス副大統領が2日、11月の大統領選に向け開かれた選挙集会で、日本製鉄によるUSスチールの買収計画に反対を表明した。