第28回 東京モーターショー1989 ダイハツ編【5】大阪・千里ニュータウンの主婦グループが提案したコミューター「スニーカー」

AI要約

ダイハツは1989年の第28回東京モーターショーで次のステップへ進む意気込みを見せた。

展示では、女性向けのコンパクトカー「スニーカー」や小型3輪EVのBC-7が注目された。

ダイハツは長い歴史を持つ自動車メーカーとして、革新的な技術を積極的に取り入れていた。

第28回 東京モーターショー1989 ダイハツ編【5】大阪・千里ニュータウンの主婦グループが提案したコミューター「スニーカー」

日本でもっとも長い歴史を誇る量産自動車メーカーがダイハツだ。1987年に創設から80年の節目を迎えた。1989年の第28回  東京モーターショーでは次のステップへ駆け上がるダイハツの意気込みが感じ取れる。ショーの展示はコンパクトカーと軽自動車が中心だったが、その展示においては上級志向も顔をのぞかせた。

【1989年 第28回  東京モーターショー ダイハツ編 Vol.5】

スニーカー ショーカーの筆頭は、大阪・千里ニュータウンの主婦グループ、「生活研究室」が提案した女性向けのシティコミューター、スニーカーだ。ボディサイズは軽自動車より小さく、リアの中央に5番目のタイヤが隠されている。これを使ってリアを動かすから狭い駐車場でも難なく駐車することができ、取り回し性も優れていた。

ダイハツは関西電力と共同で、小型3輪EVのBC-7も参考出品している。搭載するのはニッケル亜鉛電池だが、ダイハツは60年代後半からEVを積極的にショーに出品していた。コミューターのスニーカーもEVへ発展させる意図があったのだろう。

初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)