米FRB9月0.25%利下げ、その後大幅利下げの観測 PCE価格受け

AI要約

米商務省が発表した7月の個人消費支出価格指数を受け、連邦準備理事会は9月に0.25%の利下げを決定し、その後の会合で0.5%の大幅利下げを行う見通し。

市場が見込む年内の合計利下げ幅は1.0%ポイント。7月のPCE価格指数は前年比2.5%上昇で前月から変化なし。

ネイションワイドのシニアエコノミストは、インフレ対策終了視野に入り、9月の次回会合での利下げが確定したと述べた。労働市場の健全性は9月の雇用統計で注目される。

米FRB9月0.25%利下げ、その後大幅利下げの観測 PCE価格受け

Ann Saphir

[30日 ロイター] - 米商務省が発表した7月の個人消費支出(PCE)価格指数を受け、連邦準備理事会(FRB)は9月にまず0.25%ポイントの利下げを決定し、その後の会合で0.5%ポイントの大幅利下げを実施するとの見方が金融市場で強まった。

市場が見込む年内の合計の利下げ幅は引き続き1.0%ポイント。

商務省発表の7月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比2.5%上昇と、伸び率は前月から変わなかった。

ネイションワイドのシニアエコノミスト、ベン・エアーズ氏は「このところの物価情勢で、FRBのインフレ対策の終了が視野に入っていることが裏付けられている」とし、9月17─18日の次回会合での利下げは確実になったと指摘。「インフレ沈静化が進む中、労働市場が急激に悪化すれば、その先の会合で一段と積極的な利下げを行う余地が生まれる可能性がある」と述べた。

労働市場の健全性を見極めようと、9月6日に労働省が発表する8月の雇用統計が注目されている。