〔NY外為〕円、144円台半ば(28日)

AI要約

28日のニューヨーク外国為替市場では、円相場が1ドル=144円台半ばに下落し、方向感がない中、円安・ドル高の流れが続いた。

米半導体大手エヌビディアの四半期決算が失望感を広げる中、円買い・ドル売りが強まる場面もあった。

30日には米個人消費支出物価指数が発表されるため、様子見気分が強まっていた。

 【ニューヨーク時事】28日のニューヨーク外国為替市場では、円安・ドル高地合いとなった海外市場の流れが継続し、円相場は1ドル=144円台半ばに下落した。午後5時現在は144円53~63銭と、前日同時刻(143円92銭~144円02銭)比61銭の円安・ドル高。

 ニューヨーク市場は、144円34銭で取引を開始。この日は目立った米経済指標の発表もなく、売り買いのきっかけとなる材料に欠ける中、方向感なく推移した。国債入札などをにらみ米長期金利が上昇した場面では、一時的に円売り・ドル買いが強まった。一方、注目が集まっていた米半導体大手エヌビディアの四半期決算が発表され、一部で売上高見通しに失望感が広がったほか、新製品の開発を巡る懸念を払拭できなかったこともあり、円買い・ドル売りが強まる場面もあった。

 ただ30日に発表される7月の米個人消費支出(PCE)物価指数に加え、この日の取引終了後に行われるアトランタ連邦準備銀行のボスティック総裁の講演を前に、様子見気分も強かった。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1114~1124ドル(前日午後5時は1.1179~1189ドル)、対円では同160円74~84銭(同160円96銭~161円06銭)と、22銭の円高・ユーロ安。