次の暴落に備えるため…2024年8月上旬に起きた「株価大暴落」から学ぶべきこと【投資のプロが助言】

AI要約

2024年の8月上旬に日本の株式市場が暴落したことは皆さんご存じのとおりです。暴落時にどう対処すべきかを、株式会社ソーシャルインベストメントの川合氏が解説しています。

インデックス投資をしている場合は、一切売らない方がいいでしょう。インデックス投資についての詳細や理由を述べています。

個別株投資をしている場合も、基本的には売らない方がよいでしょう。ただし、適正価格より高い場合や買値が誤っている場合は売ることも検討すべきです。

次の暴落に備えるため…2024年8月上旬に起きた「株価大暴落」から学ぶべきこと【投資のプロが助言】

2024年の8月上旬に日本の株式市場が暴落したことは皆さんご存じのとおりです。ここ数年株価は上昇基調でしたから、初めて暴落を経験して慌てたという方もいたのではないでしょうか。しかし歴史を振り返るとわかるように、暴落は繰り返し起きています。つまり、またいつか暴落は起きるのです。そこで今回は暴落時にどう対処すべきかを、株式会社ソーシャルインベストメントの川合氏が解説していきます。

インデックス投資をしている場合は、一切売らない方がいいでしょう。それは、「なぜ」インデックス投資をしているかを考えれば、わかるはずです。

インデックスファンドは、日経平均株価、S&P500などの株価指数に銘柄を連動させる投資信託です。それらは市場全体を代表する指数ですから、インデックスファンドに投資をするインデックス投資は、市場全体の成長に賭けているといえるのです。

そして長期的に見ると、時々大暴落を挟みながら、株式市場は成長し続けています。したがってインデックス投資を始めたならば、保持し続けるのが基本ですし、まして暴落時に売っていては、その下げ幅の分だけ損失となります。また、手数料、(購入時より高値で売却するならば)税金、(利用していれば)NISA枠も失うこととなります。

そして、現金に余裕があるならば、暴落時にインデックスファンドを買い増してもよいでしょう。インデックスファンドの基準価額がいくら上下しても、ファンドを構成している銘柄に変わりはありません。よって、買値が安いほど、利益の幅も大きくなるからです。

個別株投資をしている場合も、基本的には売らない方がよいでしょう。適正以下の割安価格で買っている株ならば、いずれ適正価格に向かって再上昇するからです。一方、まだ下がるのではという恐怖で売ってしまうと、その下げ幅の分は損失となってしまいます。また、手数料、(購入時より高値で売却するならば)税金、(利用していれば)NISA枠も失うこととなります。

ただし、割高だけどさらに上がると思って買ったという、買値が誤りだったと思える銘柄は、すぐに売るとよいでしょう。どこまで下がるかわかりませんし、暴落前の水準に戻るかどうかもわからないからです。

これは、市場全体に「バブル」が起きているときなども同様です。バブルが弾けて暴落した株式市場は、行き過ぎていた高値が是正されているだけですので、バブル前の水準に戻るのに相当の年月が必要となる可能性もあるからです。そして、暴落時は稀に見るバーゲンセールが起きている状態だといえますので、現金に余裕があるならば積極的に個別株を買うとよいでしょう。

なお、平時では買えないような割高すぎる超優良人気銘柄も、この時期ならば良い購入機会となります。