〔米株式〕NYダウ続伸、194ドル高=ナスダックは安い(26日午前)

AI要約

米株は利下げ期待により続伸。ダウは一時最高値を更新し、ナスダックは若干の下落。

米FRBのパウエル議長が利下げ開始を示唆し、投資家心理が改善。7月の耐久財受注も市場予想を上回る。

市場は利益確定売りや買い控えムードにより上値が重い。個別銘柄ではアメリカン・エキスプレスやシェブロンが高い一方、ボーイングは下落。

 【ニューヨーク時事】週明け26日午前のニューヨーク株式市場は、米利下げ期待を背景に続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は一時取引時間中の最高値を更新した。ダウは午前10時現在、前週末終値比194.07ドル高の4万1369.15ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は35.21ポイント安の1万7842.58。

 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は23日、西部ワイオミング州で開催された年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」での講演で、金融政策を転換する「時が来た」と述べ、9月の利下げ開始を明示した。これを受けて、米景気先行きをめぐる過度の警戒感が後退し、買い安心感が広がった。米商務省が26日発表した7月の耐久財受注額は前月比9.9%増と、市場予想(ロイター通信調べ)の5.0%増を大幅に上回ったことも投資家心理の改善につながった。

 ただ、最高値圏では前週末に急伸した反動から利益確定の売りが出やすく、相場の上値は重い。また、週内に発表を控えるエヌビディアの決算や7月の米個人消費支出(PCE)物価指数を前に買い控えムードも広がっている。

 個別銘柄では、アメリカン・エキスプレス、シェブロン、ユナイテッドヘルス・グループなどが高い。一方、ボーイングが下落。米航空宇宙局(NASA)が24日、ボーイングが初の有人試験飛行として6月に打ち上げた新型宇宙船について、有人での地球帰還を断念したと発表した。宇宙飛行士は、ライバルのスペースX製の宇宙船で帰還する予定。