午後3時のドルは144円後半で一進一退、材料待ちで方向感出ず

AI要約

午後のドル/円相場は小幅なドル高/円安で144円後半で推移しており、方向感の乏しい値動きが続いている。

ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の発言が消化されつつあり、今後の利下げに関する不透明感もあり、ドル/円は居所を探る状況となっている。

日米の金融政策の違いから円高基調を予想する声もあるが、実需の円売りや海外投資の存在により円安効果は続くとの見方もあり、円高が進む可能性は低い。

午後3時のドルは144円後半で一進一退、材料待ちで方向感出ず

Hiroko Hamada

[東京 27日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤に比べて小幅にドル高/円安の144円後半で取引されている。前日の海外市場の流れを引き継いで、ドル高・円安基調となったものの、手掛かりが少なく方向感の乏しい値動きが続いた。

朝方144円前半で推移していたドルは、じりじりと上昇。正午過ぎには一時、144.97円付近までドル高/円安が進み、節目の145円に迫る場面もあった。一方、手がかり難から取引は少なく、「一部実需と持ち高調整に絡む売買が入った程度」(国内金融機関)との指摘もあった。

午後は小幅な値動きとなり、144円後半でのもみ合いが続いた。T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネージャー、浪岡宏氏は「ジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言は消化されつつある。ただ、今後の利下げのペースや幅についてはまだ不透明感もあり、足元のドル/円は居所を探るような状況」と話した。

今後のドル/円の動向については、日米の金融政策の方向性の違いから円高基調を予想する声が複数聞かれたが、「実需の円売りや、企業や家計の海外投資は健在なため、円安効果は一定程度続く」(国内シンクタンク・上席エコノミスト)とし、一本調子で円高が進む可能性は低いのではないか、との声もある。

ユーロ/ドルは1.1165ドル付近、ユーロ/円は161円後半で、いずれも前日のニューヨーク市場終盤に比べて小幅に上昇している。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 144.79/144.80 1.1165/1.1169 161.69/161.70

午前9時現在 144.51/144.52 1.1164/1.1165 161.33/161.35

NY午後5時 144.52/144.54 1.1161/1.1162 161.30/161.32