全体の1割以下!厚生年金「月額30万円以上」の高額受給者は何パーセント?
年金額の引き上げが2.7%になったことを伝え、年金受給額について示唆する。
若い世代は老後の資産運用に関心を持ち始めており、年金制度に関する理解が不十分である現状を指摘。
厚生年金や国民年金の平均受給額を示し、高額受給者が存在することを強調。高額受給者の割合について疑問を呈する。
年金額については、2024年6月14日の年金支払い分より、2023年度からと比較して原則2.7%の引き上げとなりました。
国民年金は6万8000円、厚生年金受給者で国民年金と合わせて23万483円(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む)となっております。
しかし、実際は受け取る年金から、社会保険料や所得税も差し引かれるため手取りは少なくなります。
「年金だけで老後の生活を送るのは難しい」と考え、若いうちから老後に向けて資産運用をはじめたいという方も多いのではないでしょうか。
一方、若いうちは年金制度に関する関心も低いことから、その理解も十分ではなく、「年金は実際にいくらくらい受け取れるのか」「年金制度の仕組みがよくわからない」というのが現状です。
そこで今回は年金の仕組みや受給額、特に高額受給者にスポットをあて、老後のお金事情を深堀りしていきます。
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まずは、厚生労働省の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、厚生年金と国民年金の平均受給額を確認していきましょう。
●国民年金の平均受給額一覧表
・男女全体平均月額:5万6316円
・男性平均月額:5万8798円
・女性平均月額:5万4426円
●厚生年金の平均受給額一覧表
・男女全体平均月額:14万3973円
・男性平均月額:16万3875円
・女性平均月額:10万4878円
国民年金の平均月額は約5万円、厚生年金の平均月額は約14万円です。
グラフでは年金月額の最大値は30万円以上でひとまとめになっていますが、実際に月額30万円以上を受給する「高額受給者」は存在していることが分かります。
厚生年金の受給者の大多数が10万円台の中で、これらの高額受給者が全体のどれほどの割合を占めるのか気になるところです。