利便性が高くパワフルな全輪駆動!フォルクスワーゲン「ID.BUZZ GTX」は大きな荷室のピュアEV“カーゴ”

AI要約

フォルクスワーゲンの「ID.BUZZ GTX」は2022年に登場し、タイプ2のデザインを継承しつつもバッテリー駆動のピュアEVとしてパワフルな4駆版と3列シートの6人乗り仕様を備えている。

VWは商用車部門が開発を担当し、荷物を運ぶために室内から設計され、ロングホイールベース版では3列シート化を実現し、米国市場でのニーズにも応えている。

また、ロングホイールベース版は荷室の容量が大きく、3列目シートをたためば2469リッターという大きな空間が生まれる。

利便性が高くパワフルな全輪駆動!フォルクスワーゲン「ID.BUZZ GTX」は大きな荷室のピュアEV“カーゴ”

ウルトラマンカラーは伊達でない、とばかりに登場したのが、フォルクスワーゲンの「ID.BUZZ GTX」です。2022年に発表された「ID.BUZZ」(アイディーバズ)のパワフルな4駆版で、しかも3列シートの6人乗り仕様も同時に送り出されました。

キャンパーを手がけて長い歴史をもつフォルクスワーゲン(VW)。初代は1950年にさかのぼります。1945年から本格的に生産が始まったビートルがタイプ1と呼ばれるのに対して、初代はタイプ2と呼ばれます。

タイプ2は、当初は2人乗りキャビンに荷台というトランスポーターが出て、追って商用バン、マイクロバス、それにキャンパーなど、バリエーションがどっと増えました。

22年に登場したID.BUZZは、オリジナルのタイプ2のキュートなルックスを意識したフロントマスクをもっていて、機能性とデザイン性、ともに高い仕上がり。最大の特徴はバッテリー駆動のピュアEVという点です。

開発を担当したのは、VWの商用車部門。カーゴといって、荷を載せるパレットなどを重ねて運んだりする仕様もあります。そのため室内から設計されたといってよく、車幅が大きいのもそのため。ルノーカングーやプジョーリフターなどと同じ用途を持ったモデルといえます。

2024年5月にパワフルなGTXと、さらにロングホイールベース版がラインナップに加えられました。標準モデルはモーターを1基リアに搭載した後輪駆動ですが、今回のGTXは前後に1基ずつの全輪駆動。VWでは4モーションと呼びます。

ロングホイールベース版は、ホイールベースが3239mm。標準モデルでも2989mmとじゅうぶん長いのですが、さらに250mm伸ばしています。そして3列シート化を実現しました。2-2-2の6人乗りと、2-3-2の7人乗りが選択可能。後輪駆動車でも4モーション車でも、いずれかのホイールベースが選べます。

22年の発表当初から、狙っている米国市場では3列シートのニーズが高い、とVWの開発者は話していました。乗ってみると、3列めのシートも身長180cmの人が余裕をもって座っていられます。

もうひとつ、ロングホイールベースの特徴は、荷室の大きさです。3列目シートを使った状態でも容量は306リッター。たたむと1340リッター。2列目と3列目のシートをたためば、2469リッターという大きな空間が誕生です。家具でも家電でも積めそう。