国内最大、型締め力9000トン…UBEマシナリー「ギガキャスト」対応機開発

AI要約

山口県宇部市に本社を置くUBEマシナリーが、型締め力9000トンの大型ダイカストマシン「UH9000」を発売した。このマシンは、電気自動車(EV)向けの車体構造部品を効率的に製造するための技術に対応している。

ギガキャストと呼ばれるダイカスト技術は、高温で溶融した軽合金を金型に充填して一体成型する方法であり、EVの軽量化や生産効率化に貢献する。大型部品にも活用可能で、より高い射出能力が求められる。

従来の6500トンに比べると型締め力が向上した9000トンのダイカストマシンは、日本国内最大とされており、国内の完成車メーカーを中心に販売される予定である。

UBEマシナリー(山口県宇部市、宮内浩典社長)は、型締め力9000トンの大型ダイカストマシン「UH9000」を発売した。電気自動車(EV)などの車体構造部品をアルミニウム合金で一体成型するダイカスト技術「ギガキャスト」に対応する。まずは国内の完成車メーカーを中心に販売する。2026年までに年間10台の生産・販売を目指す。価格は個別見積もり。

高温で溶融した軽合金を金型に充填してエンジン部品などを作るダイカスト技術は、EVの軽量化や生産効率化につながる。より巨大な車体構造部品に活用するには射出能力の高い大型装置が必要となる。

同社の従来品では型締め力6500トンが最大だったが、新製品の引き合いが増していた。同9000トンのダイカストマシンは国内最大だという。