香港取引所、3四半期ぶり増益 IPO拡大

AI要約

香港取引所が第2・四半期に増益を記録。新規株式公開や取引高の拡大により、利益と収入が記録的な高水準に達した。

純利益は前年比9%増の31億6000万香港ドル、収入は7%増加。現物、デリバティブ、コモディティー市場の取引高増加を主な要因とする。

中国株の急落やマクロ環境の不確実性が課題となる中、IPO市場も回復の兆しを見せ、第2・四半期は18社が香港に上場し、資金調達額も増加した。

香港取引所、3四半期ぶり増益 IPO拡大

Selena Li

[香港 21日 ロイター] - 香港取引所の第2・四半期決算は3四半期ぶりの増益となった。新規株式公開(IPO)や取引高の拡大が背景。利益と収入は第2・四半期としては記録的な高水準となった。

純利益は前年同期比9%増の31億6000万香港ドル(4億0500万ドル)。収入は7%増加した。

現物、デリバティブ、コモディティー市場の取引高が増え、取引手数料と清算手数料が増加した。

ここ数年は中国政府による企業の取り締まり、米中関係の緊張、中国経済の伸び悩みが課題となっているが、ボニー・チャン新最高経営責任者(CEO)は地合いが回復傾向にあるようだと指摘。

「マクロ環境の不確実性は残るものの、年内の見通しについては、引き続き慎重ながら楽観している」と述べた。

中国株が急落した第1・四半期に大きな打撃を受けたIPO市場も現在では「回復の兆し」が見られるという。

第2・四半期は18社が香港に上場。第1・四半期は12社だった。IPOによる資金調達額は約80%増加した。