中国の自動運転用AIチップ「黒芝麻智能」、香港上場初日は株価3割下落

AI要約

香港証券取引所に上場した自動運転向けAIチップ開発企業。中国企業初の上場。

黒芝麻智能は高性能SoCを主力製品とし、自動運転分野で活動。

自動車のスマート化に伴い需要が高まるが、激しい市場競争で苦戦中。

中国の自動運転用AIチップ「黒芝麻智能」、香港上場初日は株価3割下落

自動運転向けのAIチップを開発する「黒芝麻智能国際控股(Black Sesame International Holding)」が8月8日、香港証券取引所に上場した。同分野を手がける中国企業では初の上場となる。新規株式公開(IPO)の公募価格は28香港ドル(約530円)で、3700万株を発行。上場初日の株価は一時31.57%値を下げ、19.16香港ドル(約360円)まで下落した。8月19日時点の株価は19.7香港ドル(約370円)だった。

黒芝麻智能は2016年設立。自動運転向けの高性能SoC(システム・オン・チップ)「「華山」シリーズと、クロスドメインSoC「武当」シリーズを主力製品とする。

自動車がスマート化していく流れの中で、自動運転向けチップが持つ潜在力は非常に大きい。とはいえ、大量生産を実現して十分な受注を獲得し、激しい市場競争に立ち向かっていくことは容易ではない。黒芝麻智能も過去3年で売上高は増加したものの、累積赤字は約100億元(約2100億円)にまで増大している。同社によると、24年と25年の決算でも非IFRSベースの調整後純損失(非IFRS指標)および営業損失が発生する見通しだという。

*1元=約21円、1香港ドル=約19円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)