中国レアアース生産枠、今年は5.9%増加 2回目は12.5%増

AI要約

中国工業情報省は今年2回目のレアアース生産枠を前年比12.5%増の13万5000トンに設定し、今年の総生産枠は5.9%増の27万トンとなった。

中国はレアアースの生産枠制度を通じて供給を管理しており、昨年は3回設定されていたが、今年は2回設定される予定。

市場関係者は2回目の生産枠が9月に発表されると予想していたため、今回の発表は意外なタイミングだった。

中国レアアース生産枠、今年は5.9%増加 2回目は12.5%増

Amy Lv Ryan Woo

[北京 20日 ロイター] - 中国工業情報省は20日、今年2回目のレアアース(希土類)生産枠を前年比12.5%増の13万5000トンに設定したと発表した。これにより今年の総生産枠は5.9%増の27万トンとなった。

中国レアアース業界協会は今年5月下旬、今年の総生産枠が27万トンになるとの見通しを示していた。  

中国はレアアースの生産枠制度を通じて供給を管理している。生産枠は通常、年2回発表されるが、昨年は3回設定されていた。

工業情報省はまた、レアアースの今年2回目の精錬・分離枠を前年比10%増の12万7000トンに設定した。これにより今年の精錬・分離枠は合計で4.2%増の25万4000トンとなった。  

市場関係者の多くは2回目の生産枠が9月に発表されると予想していたため、今回の発表は市場では意外なタイミングだったと受け止められた。

上海を拠点とするアナリストは、生産枠の増加率はより低い水準に設定されると予想していたと話した。その上で「今年は3回目の設定があるとは考えていない」と語った。