カナダCPI鈍化、9月利下げほぼ確実に-国債利回り低下し通貨下落

AI要約

カナダのインフレ率が過去3年余りで最も低い伸びとなり、来月の利下げがほぼ確実になった。

7月の消費者物価指数は前年同月比2.5%上昇と、低い伸びとなった。伸びが鈍化した項目も多数あり、インフレ目標レンジ内に収まってきている。

市場は今後もカナダ中銀の利下げを予想しており、カナダ国債や米国債の利回りも低下傾向にある。

カナダCPI鈍化、9月利下げほぼ確実に-国債利回り低下し通貨下落

(ブルームバーグ): カナダのインフレ率が過去3年余りで最も低い伸びとなった。カナダ銀行(中央銀行)が来月、3会合連続で利下げを実施することがほぼ確実になった。

カナダ統計局が20日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.5%上昇と、2021年3月以来の低い伸びとなった。ブルームバーグがまとめた市場予想の中央値に一致した。6月は2.7%上昇だった。

7月は広範囲の項目で伸びが鈍化。旅行ツアーや乗用車、電気料金は前年同月比で低下した。CPI上昇率がカナダ中銀のインフレ目標レンジ内に収まるのは、これで7カ月連続。

発表を受けて、カナダ2年債利回りは一時6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、3.267%を付けた。カナダ・ドルは対米ドルで上昇していたが、下落に転じた。カナダ国債が上昇(利回り低下)する中、米国債利回りも一段と低下した。

この日のCPIを受け、カナダ中銀は次回9月4日に0.25ポイントの追加利下げを実施する方向だ。大半のエコノミストはその後、10月と12月の会合でも利下げが行われると予想している。

原題:Canada Inflation Slows, Cementing September Rate Cut Bets (2)(抜粋)

--取材協力:Erik Hertzberg、Jay Zhao-Murray.

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