年収が高い自動車メーカー・部材会社ランキング2023【トップ5】ホンダvsデンソーの勝者は?

AI要約

1位はトヨタ自動車で、年収は895.4万円。業績は好調だが、認証検査不正問題の影響も懸念される。

2位は日産自動車、3位はホンダで、それぞれ平均年収が800万円を超える。ヤマハ発動機も認証検査不正問題で揺れる中、平均年収795.4万円を記録する。

ランキング全体では74社が掲載され、自動車メーカー・部材会社の平均年収に注目が集まる。

年収が高い自動車メーカー・部材会社ランキング2023【トップ5】ホンダvsデンソーの勝者は?

● 1位はトヨタ自動車 年収は895.4万円

 今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が高い自動車メーカー・部材会社ランキング」を作成した。

 本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。対象期間は2022年5月期~23年4月期。単体の従業員数が100人未満の企業は除外している。

 早速、ランキングを見ていこう。1位は言わずと知れた業界最大手のトヨタ自動車で、平均年収は895.4万円(平均年齢は40.6歳)。前回のランキングに引き続き、トップを維持した。

 今回のランキングで分析対象とした決算期とは異なるが、トヨタ自動車の24年3月期業績は、営業収益が前期比21.4%増の45兆953億円、営業利益が同96.4%増の5兆3529億円、純利益が同101.7%増(約2倍)の4兆9449億円と大きく伸びた。

 これまで業績拡大のネックとなっていた半導体不足の影響が緩和されたほか、為替の影響がプラスに作用し、業績を押し上げた。

 ただその後、トヨタ自動車では6月に認証検査不正問題が発覚。24年4~6月期(25年3月期 第1四半期)決算への影響は限定的だったものの、今後は販売台数減などの「負の効果」が懸念される状況だ。

● 2位は日産自動車で850.9万円 ホンダはデンソーに辛勝

 2位は日産自動車で、平均年収は850.9万円、平均年齢は41.7歳。3位は本田技研工業で、平均年収は822.1万円、平均年齢は44.7歳だった。

 前回のランキングでは、ホンダの平均年収は700万円台となり、後述するデンソーの後塵(こうじん)を拝していたが、今回はトップ3に入った。

 4位はトヨタ自動車系列の部品メーカーであるデンソーで、平均年収は811.4万円、平均年齢は44.5歳だった。ここまで述べてきた4社のみが、年収800万円台となった。

 5位はヤマハ発動機で、平均年収は795.4万円、平均年齢は43.8歳だった。二輪車の世界的大手である同社だが、二輪車で培ったエンジン技術を生かし、自動車用のエンジンやEV用モーターなども製造している。

 ただしトヨタ自動車と同じく、ヤマハ発動機でも今夏に認証検査不正問題が発覚。その信頼性が揺らいでいる状況だ。

 ランキング完全版では、6位以下を含む全74社の順位と平均年収を掲載している。三菱自動車工業、スズキ、マツダ、SUBARUといった完成車メーカーや、大手メーカーの系列サプライヤーは何位だったのか。ぜひ、確認してみてほしい。

 (ダイヤモンド・ライフ編集部 濵口翔太郎)