韓国、自動車会社にEV用バッテリーの情報開示を要求 火災受け

AI要約

韓国政府が自動車メーカーに対し、EVに搭載したバッテリー情報の開示を要求。火災が相次いで起きたための措置。

仁川でのEV火災を受け、メルセデスベンツのEVがファラシス・エナジーのバッテリーを搭載していたことが判明。

各自動車メーカーのバッテリー情報公開が進み、バッテリーの製造会社の詳細も明らかになる。

韓国、自動車会社にEV用バッテリーの情報開示を要求 火災受け

Heekyong Yang Ju-min Park

[ソウル 13日 ロイター] - 韓国政府は13日、同国内で営業する自動車メーカーに対し、自社の電気自動車(EV)に搭載したバッテリーに関する情報を開示するよう要求すると発表した。EVが関係する火災が相次いで起きたことを受けた措置。

政府は声明で「こうしたバッテリー情報はこれまで一般には公開されておらず、この措置はEV保有者の火災を巡る不安を軽減する狙いだ」と説明した。

仁川では1日、集合住宅の地下駐車場でEVから出火した大規模な火災が発生。消火には8時間を要し、約140台の車が被害を受け、一部の住民は避難を余儀なくされた。火元となった車はメルセデスベンツのEVで、中国のファラシス・エナジーが製造したバッテリーを搭載していた。

一部の自動車メーカーは最近、EVに搭載しているバッテリーの製造会社名を公表し始めた。

現代自動車とジェネシスは、韓国のLGエナジー・ソリューション(LGES)とSKオン、中国のCATLが製造したバッテリーを搭載。起亜は大半の車種でLGESとSKオンのバッテリーを使い、2車種にはCATLのバッテリーを搭載している。

メルセデスベンツは大半がCATLとファラシス・エナジーのバッテリーを使い、一部の車種にLGESとSKオンのバッテリーを搭載。1日の火災の原因を究明するため協力していると付け加えた。

BMW韓国は大半の車種でサムスンSDIのバッテリーを使い、一部の車種にCATLのバッテリーを搭載している。