中国、初めてEVなど「新エネ車」の販売がエンジン車を抜く

AI要約

中国乗用車協会は、7月の中国国内の新車販売台数の51%が新エネルギー車であることを発表した。

新エネルギー車がガソリン車やディーゼル車を月間販売台数で初めて抜いたことが報告された。

中国政府が補助金を通じてEVなどの普及を促進し、中国のEVが世界市場においてリードしている状況が続くと予測されている。

中国乗用車協会はこのほど、7月の中国国内の新車販売台数のうち、半数以上(51%)がEVやPHEV(プラグインハイブリッド車)など「新エネルギー車」だと発表した。新車の月間販売台数でガソリンやディーゼルなどエンジン車を新エネルギー車が抜いたのは、初めて。新エネルギー車とは、中国政府が普及をめざす自動車で、EVやPHEV、FCV(燃料電池車)、水素自動車の総称だ。(オルタナ副編集長=池田 真隆)

中国乗用車協会は8月8日、7月の中国国内の新車販売台数を発表した。新車販売台数は前月比約3%減の172万台だったが、そのうち51%がEVやPHEVなどの新エネルギー車だった。

新エネルギー車が、ガソリン車やディーゼル車など内燃機関を持つ自動車を月間販売台数で抜くのは、初めてのことだ。

同協会のデータでは、新エネルギー車の新車販売台数の割合は、3年前の2021年はわずか5%程度だった。中国政府の多額の補助金で、急速にEVなどが普及した。

米国立ローレンス・バークレー研究所の白石賢司・研究員は、「欧州や米国など先進国の新エネ車比率は1~2割にとどまっている。中国は、この数字の5~10年先を行く。世界最先端かつ世界最大の国内市場を勝ち抜いた中国のEVは、東南アジアや中南米などの成長市場に狙いを定め、輸出を急拡大させるだろう」と話した。