アミタグループ、100%再資源化事業。インドネシアで本格展開、セメント産業向け代替原料など供給

AI要約

アミタホールディングスは、インドネシアで再資源化事業を展開するために合弁会社を設立することを発表した。

アミタ・サーキュラー・デザインは、インドネシアのセメント産業向け代替原料・燃料を供給する事業を準備し、27年中に資源循環製造所の稼働を目指している。

ACDはすでにマレーシアで同様の事業を展開しており、インドネシア市場への進出を検討していた。

 アミタホールディングスは13日、同グループの海外事業統括会社であるアミタ・サーキュラー・デザイン(ACD)がインドネシアで合弁会社を通じた100%再資源化事業を本格展開すると発表した。東南アジア最大級の複合企業「サリム」グループおよび、インドネシア大手セメント会社「インドセメント」の子会社と連携して二つの合弁会社を設立。両社が共同で産業廃棄物や一般廃棄物、バイオマス資源由来のセメント産業向け代替原料・燃料を供給する事業の準備を進める。27年中にインドネシアで資源循環製造所の稼働を目指している。

 ACDは9日、サリムグループ傘下で再生可能エネルギー事業などを手掛けるタマリス・モヤグループのPTタマリス・プリマ・エネルギー(TPE)と合弁会社「PTアミタ・タマリス・レスタリ(JV1)」の設立で合意。今月下旬をめどに設立する。出資比率はACDが60%。TPEが40%。

 また、9月下旬をめどにJV1はインドセメントの子会社SBSと100%再資源化事業を行う合弁会社「PTアミタ・パラカルサ・ヒジャウ(JV2)」を設立することで合意した。インドネシアにおける事業の開展開・開発を担うJV1からはJV2に80%を出資する。JV2は収益の一部をJV1に配当する。

 ACDは2017年にマレーシアでセメント産業向けの代替原料・燃料を製造・供給する100%再資源化事業を開始。現地製造所での廃棄物取扱量が年々拡大し、事業が安定化する中、次の市場としてインドネシアを検討していた。