ホーム・デポ、売上高予想を下方修正-消費者に「先延ばしマインド」

AI要約

米大手ホームセンターのホーム・デポが通期の既存店売上高見通しを下方修正し、消費者の買い控えが続くと予想。

通期の既存店売上高は前年比3-4%減と見込まれ、インフレや高金利が原因で大規模な改築を控えている消費者が増加。

消費者は先延ばし意識が強く、小規模なプロジェクトには支出するものの大規模な改修には慎重な姿勢を見せている。

ホーム・デポ、売上高予想を下方修正-消費者に「先延ばしマインド」

(ブルームバーグ): 米ホームセンター大手のホーム・デポは、通期の既存店売上高の見通しを下方修正した。向こう数カ月にわたり消費者の買い控えが続くと、同社は予想している。

同社の発表によれば、通期の既存店売上高は3-4%減となる見通し。従来はオンライン販売と既存店の売上高で1%減を見込んでいた。今回の会社予想は、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の平均を下回った。通期の調整後1株利益については1-3%減を予想している。

高金利とインフレという環境を受け、消費者は住宅購入や、融資が必要になることの多い大規模な改築を控えている。

リチャード・マクフェイル最高財務責任者(CFO)はインタビューで、「単に顧客の間に先延ばしマインドが広がっているという話だ」と指摘。そうした顧客は支出する余裕はあるが、金利が下がるのを待っていると述べた。

消費者は景気の先行き不透明感により敏感になってきており、それが需要の減退につながっていると、マクフェイル氏は指摘。消費者は塗料や小規模なプロジェクトには支出するが、キッチンや浴室のリフォームなど大規模で裁量的な購入には様子見姿勢を続けている。一般消費者のDIY需要より、専門業者の需要の方が大きいと同氏は付け加えた。

5-7月(第2四半期)の既存店売上高は3.3%減と、7四半期連続で減収となった。減少率は市場予想より大きかった。調整後の1株利益は4.67ドルで、アナリスト予想を上回った。

原題:Home Depot Cuts Outlook as Consumers Stuck in ‘Deferral Mindset’(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.