暗号資産ETFには「慎重な検討」が必要/リップル社に180億円の罰金【Weekly Review:8/3~8/9】
市場が大きく下落し、その後反発するなど激動の週となった。日本版の暗号資産ETFの慎重な検討に2年以上かかる見通し。ビットコインは下落から上昇基調へと転じる可能性も。
XRPやソラナなどのアルトコインの回復が目立ち、トランプ・トークンは大幅に下落。クジラは下落をチャンスと捉えて押し目買い実施。
日米でマイクロストラテジーの戦略を追う動きが活発化。米国ではクレジットカードの延滞率が上昇し、消費に影響が出ている可能性。
注目のニュースをカテゴリー別にピックアップ。これさえ読めば、1週間の大まかな動きをキャッチできます! 今週は、週明けに市場が大きく下落、その後、反発という激動の週になりました。日本は3連休、そしてお盆休みを迎えますが、クリプトはどんな動きをみせるでしょうか(値動き中心のニュースは一部省いています)。
市場が落ち着きを取り戻した週の後半、日本では井藤金融庁長官の暗号資産ETFに関する発言が注目を集めました。日本版の暗号資産ETFは、法改正、手続きと「最短でも2年」と言われてますが「慎重な検討」となると、さらに時間がかかりそうです。
週明け、大幅な下落からスタートしたビットコイン。過去の史上最高値からのドローダウンに比べると、下落幅は小さいと捉える向きもあります。実際、クジラ(大口保有者)は下落をチャンスと捉え、押し目買いしています。ここから、上昇基調へと転じていくのでしょうか。
価格中心にニュースは省いていますが、アルトコインではXRPとソラナの回復が目立ちました。一方、いわゆる「トランプ・トークン」は大幅に下落しているようです。
日米でマイクロストラテジーの戦略を追う動きが目立ちました。日本ではメタプラネットが100億円の資金調達と、10億円の借入を連日で発表。アメリカでも医療機器メーカーが、当局の承認を待って、ビットコイン購入に乗り出します。
アメリカでは、クレジットカードの延滞率が上昇しています。これは、個人消費に陰りが出てきているサインと考えられます。FRBが毎月発表するこうしたデータは、ややマニアックですが、要注目です。
|文・編集:増田隆幸|トップ画像:Shutterstock