〔NY外為〕円、147円台前半(13日朝)

AI要約

ニューヨーク外国為替市場では、米卸売物価指数(PPI)の発表後、円売り・ドル買いの流れが続き、円相場は1ドル=147円台前半で弱含みに推移。

市場はPPIの結果に反応しつつも、米長期金利の低下や翌日の米消費者物価指数(CPI)を見極めたい思惑から、狭いレンジ内での値動きが続いている。

ユーロはドルに対して強い動きを見せ、対円では28銭の円安・ユーロ高となっている。

 【ニューヨーク時事】13日午前のニューヨーク外国為替市場では、米卸売物価指数(PPI)発表後も円売り・ドル買いの流れが先行し、円相場は1ドル=147円台前半で弱含みに推移している。午前9時現在は147円35~45銭と、前日午後5時(147円18~28銭)比17銭の円安・ドル高。

 この日のニューヨーク市場は円安・ドル高地合いで取引を開始。

 米労働省が朝方発表した7月のPPIは、前月比0.1%上昇と、伸びは市場予想(0.2%上昇=ロイター通信調べ)を下回った。前年同月比でも2.2%上昇と、予想の2.3%上昇を下回った。エネルギーと食料品を除いたコア指数は前月比横ばい(同予想0.2%上昇)、前年同月比では2.4%上昇(同予想2.7%上昇)となった。発表後、市場は円買い・ドル売りで反応したものの、一時的な動きにとどまり、その後はドルが買い戻される展開となっている。

 一方、米長期金利の低下が円の下値を支えているほか、翌14日に発表される7月の米消費者物価指数(CPI)からもインフレの動向を見極めたいとの思惑から、狭いレンジ内での値動きとなっている。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0940~0950ドル(前日午後5時は1.0927~0937ドル)、対円では同161円20~30銭(同160円92銭~161円02銭)と、28銭の円安・ユーロ高。