〔東京外為〕ドル、147円台後半=日経平均株価の大幅高で上昇(13日午後5時)

AI要約

13日の東京外国為替市場では、日経平均株価の上昇を受けてドルは円に対して上昇し、1ドル=147円台後半になった。

ドル円相場は一時147円を割り込む場面もあったものの、日経平均の大幅高を受けて上昇基調となり、148円に迫った。

ドル円の上昇はリスクオフムードの後退や安全資産とされる円の売りが主因であり、ただし米経済指標の発表を控えて利益確定の要因もある。

 13日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の大幅高を受け、1ドル=147円台後半に上昇した。午後5時現在は147円83~85銭と前週末(午後5時、147円19~21銭)比64銭のドル高・円安。

 ドル円は早朝、147円10~20銭前後で推移。前日の海外市場では米長期金利の上昇に伴い、148円20銭前後まで値を上げたが、イランがイスラエルに対して近く報復攻撃する可能性が一部で報じられ、中東の地政学リスクへの意識が高まったことなどから147円近辺まで水準を切り下げた流れを引き継いだ。午前9時前には一時147円を割り込む場面もあった。

 午前9時以降は日経平均の大幅高を眺め、上昇基調をたどった。仲値に向けては国内輸入企業などのドル買い・円売りが優勢だったほか、時間外取引の米長期金利の上昇もあり、147円50銭前後まで値を上げた。その後は147円台前半~半ばでもみ合ったが、午後には再び上昇基調となり、148円に迫った。

 ドル円の上昇は、「日経平均の上げ幅が1000円を超え、これまでのリスクオフムードが後退したことで、安全資産とされる円が売られた」(FX業者)のが主因とみられる。ただ、日本時間今夜には7月の米卸売物価、14日には同月の米消費者物価の発表を控えており、節目の148円が近づくと「利益確定のドル売り・円買いも出た」(外為仲介業者)との見方もあった。

 ユーロは終盤、対円で一段高、対ドルでは弱含み。午後5時現在、1ユーロ=161円57~60銭(前週末午後5時、160円77~80銭)、対ドルでは1.0929~0930ドル(同1.0921~0922ドル)。