午後3時のドルは146円付近で売買交錯、円安も一服

AI要約

ドル/円は1日の取引で146円台で推移し、円高圧力が後退している。

市場では円キャリートレードの巻き戻しが進行中で、円売りの解消が注目されている。

CFTCがIMM通貨先物非商業部門の取業状況を公表する日を控えて、市場の注目が高まっている。

午後3時のドルは146円付近で売買交錯、円安も一服

Shinji Kitamura

[東京 8日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の146円付近で取引されている。前日に勢いづいた円安は一服となり、日本株がもみあいとなる中、ドルも145円半ばから146円後半で売買が交錯した。

ドルは連日続いていた激しい動きが一巡した。東京株式市場で日経平均は午前に一時800円超の下落となったが、その後プラス圏へ浮上するなど下げが限られたことで、リスク回避的な円高圧力が後退した。

日銀の内田真一副総裁のハト派的な発言を受けて、ドルは前日に144円台から147円台まで一時上昇していた。

市場筋の推計によると、ドル146円台は日米の実質10年金利差から算出される適正水準に当たる。この水準近辺で値動きが落ち着いてくるかは「前週来の円高で短期筋の円売りがどこまで解消されたかがポイントになる」(外銀アナリスト)という。

UBSのアナリストは6日、世界市場に影響が波及した円キャリートレードの巻き戻しについて、現時点で50%程度完了した段階と推定し、まだ続くとの見通しを示した。一方で、8割近くに達したとの試算もあり、市場の見方は定まっていない。

米商品先物取引委員会(CFTC)は日本時間10日早朝、6日時点のIMM通貨先物非商業部門の取組状況を公表する。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 145.95/146.00 1.0935/1.0936 159.61/159.64

午前9時現在 146.29/146.31 1.0927/1.0928 159.86/159.90

NY午後5時 146.69/146.70 1.0921/1.0923 160.20/160.26